お店で「学生さん?」と言われたら。
「学生さんですか?」と間違われて喜んでるあなた!それは「若い」んじゃなくて「幼い」だけかもしれませんよー!
スタイリスト森井良行と、エレカジのスタイリスト養成講座卒業生の河野恵が、女子目線で男性のどんな姿が「イタい」のか、そして「イタい」と言われないための着こなしについて語ります。
今回のテーマ:「学生時代をひきずってる」
さえない大学生風・・・
12月の下旬ころでした。いつもは、予定の合う早番の社員だけで行う忘年会でしたが、その年は毎日足しげく通う、取引先の営業さんも招待することにしました。
サービス業のため、繁忙期ということもあり、忘年会のスタートの時間も21時と遅かったのです。
そのため、その営業さんは一度帰宅したらしく、私服での参加でした。
今まで、スーツ姿しか見たことがなかったので、私服姿がとても強烈でした。
どちらかと言えば童顔、とはいえ年齢的には29歳。その格好はまさにさえない大学生そのものでした。
いかにもなチェックのシャツに、ジーンズという姿だったのですが、そのジーンズのくたびれ方がひどい・・・しかも丈が短い。
洋服はやはり年齢相応のものを着用するべきだと思いました。いくら気心が知れている間柄であっても配慮は必要です。
(N.Sさん 女性 37歳)
どこが「痛い」のか
森井:24-5歳くらいまでって、学生のままでも許されるところはあるんです。でも20代後半になると、それまでの服装じゃ浮いてくる。それに気づけないところが痛いんです。
河野:この声を寄せてくださった女性としては、彼のカジュアルスタイルを見られることをたぶん期待してたと思うんですよ。だから実際の服装を見たときのガッカリ感も強いんですね。
編集:あー、わかります。取引先の女性部長さんとかで、フライデーカジュアルとか、クールビズのときのファッションチェック厳しい人いますよね。
森井:たぶんそういう女性って、就職面接とか説明会の時も服装チェックしてると思うんですよ。その場に応じた服装ができるかで、その人の大人度がわかりますからね。
エレカジ流の解決策
森井:学生っぽいカジュアルとの決別は、きっかけがないと難しいんですよ。下手すると40歳50歳になっても、「その人の学生時代の服装のまま」って男性、いますからね。
河野:そうですねー、自分がどういう印象で、どういう立場の人間か、周囲に何を期待されているかみたいなことと、服装が強くリンクしていることを認識できてないと、そもそもの必要性に気づかない。
森井:学びのきっかけってあるべきだと思うんですけど、なかなかないんですよね。
たまに私も企業で着こなしセミナーさせていただきますけど、そういう場にいらっしゃる方はもう何らかの課題意識が芽生えた後の方なんですよ。「モテたい」とか「出世したい」とか、「人前で堂々と振る舞いたい」とか。だから変わる意欲も高いし、見違えるほど変わる。
気づかない人は永遠に気づかないんですよね。ホントは義務教育とかで強制的に「大人になった時の服装術」という項目を入れて欲しいくらいで・・・。
河野:あ、それいいですね。女性の立場からもお願いします(笑)。
森井:男性の場合、学生時代の友達が重要なきっかけになることが多いですね。
年末年始とか地元に帰ったとき、急にかっこよくなってたり、モテててたりする友達がいると、「オレもどうにかしなきゃ」と思うんですが、まわりが学生の頃のままだと、やっぱりそのままになっちゃう・・・。
河野:せめて、この記事を読んでいる方で、社会人何年目かなのに、たとえば「スマートカジュアル」のドレスコードのお店に行けるくらいの服を持っていない人は・・・
森井:エレカジの買い物同行サービスを一回受けていただきたいですね(笑)