「素肌にワイシャツ」なんてもう古い!
「男の透け乳首」など、カッコつけたつもりが赤っ恥な男性ファッション、ありますよね?
女子から見て、男性のどんな姿が「イタい」のか、そして「イタい」と言われないためにはどんな着こなしをすればいいのか。エレカジのスタイリスト森井良行と、スタイリスト養成講座卒業生の河野恵が語ります。
今回のテーマ:「透けてる男子」
透けてる乳首
10月ごろに、通勤中の電車の中で、たまたま前に立った人がすごくオシャレに見えました。
普通のサラリーマン風なのですが、黒地に細い白色のラインが入った、細くも太くもないストライプのジャケットに裾が少し短い白のパンツ、いい感じの茶色の革靴を履き、胸ポケットにはハンカチ、時計もそこそこ。
ただ中に着てた薄いピンク色のシャツが、生地が薄いのか肌が思いっきり透けてて、痛いなって思いました。
(M.Sさん 女性 32歳)
編集:新企画です。先日「女子に「痛い」と言われない!30代メンズのショートパンツ着こなし」という記事に、Facebookでけっこういいね!がついたので、女子目線で男性ファッションの「痛い」ポイントを教えてもらって、そこにエレカジ流の対処法を見つけていこう、というコーナーです。
で、今回のテーマは「透けてる男子」。いろんなものが透けちゃって、恥ずかしいことになっている男性ですね。
で、このコメントをいただいた女性、基本的にこの男性に好感持ってますよね?
河野:そうですね。細かくチェックしてますしね(*^_^*)
森井:女性って見てますよね。
河野:でも、シャツが透けてるのに気づいたとたん、幻滅してしまったという・・・
編集:文章では書いてないですけど、乳首や胸毛が見えちゃったんでしょうね(^_^;
森井:こういう感じですよね。
誰の実例かは言いませんが・・・(笑)面積が小さいから乳首は目立たないだろうと思うかも知れませんが、電車のなかで目の前の女性に気づかれるくらい、実は目立つんですよね。
どこが「痛い」のか
河野:せっかくおしゃれしてるのに、細かいところまで気を配れてない、ツメの甘さですよね。女子の期待値を高めている分、よけいにガッカリさせてしまっているんですよ。
森井:これは、薄いワイシャツを着て、上着を着ない夏場によくあるパターンですが、秋冬でもジャケットの前ボタンが開いてたらあり得る話です。
河野:女子からすると不思議なんですけど、なんで下着を着ないで直接ワイシャツ着るんですか?
編集:「欧米ではワイシャツは下着だから」っていう考え方はありますよね。外国の映画スターとかモデルが、直にワイシャツを着ているのを見て、「ワイシャツの下に肌着を着ないのが正しい」としている人は、特に年齢層の高い人には多いんじゃないですか。
森井:そうですね、その流れで「白い肌着が透けたり、スキマからちらっと見えたりするのがカッコ悪い」と思ってる人もいます。
あと、単純に暑がりの人も肌着を着ない傾向があります。ホントは肌着を着た方が、さっぱりして涼しいんですけどね。
エレカジ流の解決策
森井:解決策としては、透けないベージュ色の肌着を着るに限ります。たとえばグンゼでSEEKっていうブランドで展開している中にあります。
これを着ておくと、乳首が透けることもないですし、白い肌着が透けることもなくなります。すごく自然です。
でも、ベージュの下着って、抵抗があるというか、食わず嫌いする人がけっこういらっしゃってですね・・・。
河野:あ、でもその感覚もわかります。ババシャツっぽいから・・・
森井:そう、昔のババシャツのイメージで、年寄りっぽいからイヤだっていう人がいるんです。基本見えないアイテムなんですけどね。
河野:わたしも20代の頃は、ベージュの下着って抵抗あったんですよ。でも、実際に白いブラウスに白い下着が透けた状態で出かけてしまったことがあって・・・。
森井:(笑)
河野:そういう失敗があってからは、ベージュ活用してます。
森井:テレビでニュース読んでるような男性アナウンサーの方たちも、白いワイシャツの下にベージュの肌着を着てます。わかってる人には当然の常識だと思ってください。
あと、選ぶときのポイントなんですが、ベージュの肌着は、首のV字部分が深くえぐれていて、ワイシャツの第2ボタン外しても見えない、くらいなものを選んでください。前述のSEEKは大丈夫です。ユニクロにもベージュの肌着はあるんですが、Vが浅いので、ワイシャツからはみ出しがちです。
もし旦那さんや彼氏が「肌着着ない派」だったら、2-3枚プレゼントしてあげるのもいいでしょうね。amazonでも買えます。
透けてる下着
クリスマスあたりの頃です。御殿場プレミアムアウトレットで見かけた、40歳くらいの男性です。
とにかく、目に入ってきてしまったのが、透けた下着のショッキングピンク。
上はジャケットで普通でしたが、下半身は白いぴたっとしたパンツの洋服に、下着のピンクが思いっきり透けてました。
女性の見せパンや、男性の腰パンとはまた違う感じで、本人がファッションとして「イケてる」と思ってる風でした。
透けを利用する着こなしはアリと思いますが、あの男性の下着のピンク透け透けは、さすがに痛いです・・・。
(M.Iさん 女性 42歳)
編集:これ、ホントに意図的なんですかね? 着てみたら透けちゃったとかじゃないですか?
森井:うーん、見せパンではなさそうですけどね。
どこが「痛い」のか
森井:女性が、外出先で下着が透けてたら、ものすごく恥ずかしいですよね?
河野:ええ、当然ですね。
森井:男性がこんな風に、白パンの下に下着が透けてるの見たら、女性としてどう思います?
河野:それはもう、困りますよ。チャック開いてるのに気づいたレベルで(笑)
森井:気づきますよね?
河野:気づきます。「透けてますよ」とは言えないですけど。
森井:これ、本人はホントに気づいてないんじゃないかと私は思います。男性って、白パン自体なかなか選ばないので、白パンにおける「透ける可能性」を意識してる人が意外と少ないんですよ。
河野:女子は白っぽい服を買うとき必ず透けチェックしますけどね。
森井:そう、だから、本人は気づかなくても、周囲の女性は気になってしまうんですよ。
エレカジ流の解決策
森井:これは「第三者視点で自分を見る」しかないですね。
河野:どういうことですか?
森井:「透けてますね」と言ってくれる人に見てもらうことです。
お店で鏡を2枚借りて、合わせ鏡にすれば、自分が実際にそのパンツを穿いたときにどう見えるかを背中からチェックすることができます。けれど、男性でそこまでしてパンツ買うことはまずないですよね。
手っ取り早いのは「店員さんに聞く」なんですが、店員さんってとりあえず「お似合いです」って言うので(笑)、できれば、信頼できる友人と一緒に行ってもらうのがいいです。
そういう友人がいないのであれば、パーソナルスタイリストを雇ってしまうのが得策です。
編集:店員さんと違って、プロの第三者ですからね。
森井:服を買わせなきゃいけないっていう動機がないですから、公平な立場から助言ができます。
最近は、女性から「彼氏や旦那さんへのプレゼント」としてパーソナルスタイリングのサービスを申し込まれるお客さまも増えてきているので、もしあなたのパートナーが「透けメン」だったら、うまく活用していただきたいですね。
エレカジのスタイリング事例一覧も参考にしてみてください!