30-50代男性のためのパーソナルスタイリスト

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有名人の着こなしをマネして失敗

最終更新日:2022.03.31

芸能人やアスリートと同じ着こなし、憧れますよね。ところが、それを見ている周囲からは冷たい視線・・・その原因は「自分のキャラクターを理解してない」ことと「自分の青春時代へのこだわり過ぎ」!

スタイリスト森井良行と、エレカジのスタイリスト養成講座卒業生の河野恵が、女子目線で男性のどんな姿が「イタい」のか、そして「イタい」と言われないための着こなしについて語ります。


今回のテーマ:「有名人の着こなしのつもりが・・」

30年遅れのチェッカーズ

職業訓練の受講生で40代後半の自称「お金持ち」Tさんは、ジーンズにグリーン系のチェックのシャツ、ベージュやグレーのセーターというファッション。

なぜかいつもチェックのシャツの左前の裾だけセーターの下から出していました。いつの時代のチェッカーズを意識しているのだろう・・・と受講生の間で話題になっていました。

A.Cさん 女性 40歳

流行らなかったベッカムのマネ

illustration by みやもとゆうこ

 

どこが「痛い」のか

河野:サイズ的な話はなにも書いていないので、この方、それなりにちゃんとしたものを着ているのかもしれませんね。でも、裾が片方だけ出てて、それが違和感だったと。

森井:これ、サッカーのベッカムが一時期やってた着こなしです。たしか2010年くらいかな、シャツの裾を片方だけ出す、というのをやってて、『Safari』あたりの雑誌に取り上げられてました。

裾だしベッカム

出典:Celeb Web

これですね。

河野:あ、そんなことしてたんですね。

森井:そうなんです。で、この女性や、河野さんのいまの反応からも分かるとおり(^_^;)実際にやってる人は3人くらいしか見たことないです。「流行らなかった流行の真似」というところが、ツッコミのしようがなくて痛いという。

河野:知らない女性からすると、単に「はみ出してるなあ」としか思わないかも知れませんね。

森井:雑誌とか見てると、その時々で着こなしワザっていろいろ出てきますけど、有名人、しかもかなり個性的な人物がやってるものって、それをわかってくれる人がいる場所でしか通用しないし、「その人だから」ってのがあるんですよ。

ベッカムがやってるとなんとなく成立しちゃうけど、みんながベッカム並みのアスリート体型だったり、性格だったり、年収だったりしないですからね。

河野:一般に受け入れられるかどうかはまた別ですよね。

森井:エレカジでも、伸縮性のあるジャケットの袖をたくし上げるワザをやってますが、これってもとはエグザイルのメンバーの着こなしを参考にしているんです。たくし上げ自体は普通にみなさんやってることですし、そのたくし上げ方のディテールにこだわってるくらいのワザなので、有名人がオリジナルですが、あんまりハードル高くないんです。

 

エレカジ流の解決策

森井:誤解されそうなことはしない、ということですかね。なかなか難しいんですけど。

河野:着こなしとして成立するかどうか境目は人によっても違いますしね。

森井:私も7-8年くらい前、冬のアウターの襟の後ろを立てる、という着こなしを考えたことがあるんですよ。で、自分でもやってみたし、お客さまにもオススメしてたんです。

そしたら「襟が立ってますよ」って、わざわざ声を掛けて直してくれる人がいたんですね(>_<)。

あー、これ受け入れられてないんだ、と思って、その冬のうちにその着こなしは止めたんじゃなかったかな(^_^;)

河野:(笑)

森井:コムデギャルソンのリバーシブルジャケットだったかな、裏返すとタグが見えたり、文字が反転してたりするのがあるんです。そういうデザインなんだけど、それを知らない普通の人から見たら「あの人、裏返しに着てる」になっちゃう。

そういうアイテムは、遊び心を楽しんで買うべきなんだけど、ちゃんとそれを分かってくれる人の前で着ましょうね、というお話です。

モノトーン最強説!?

去年の12月頃、名古屋駅の金時計のあたりで見かけた30代半ばの男性です。

髪の長さは、昔のキムタクくらいの長さで、オールバックにしていました。職業は分かりませんがサラリーマンのようでした。

服装は黒のロングコートに、白いYシャツ、ネクタイでした。首元には、白いマフラーを着用していました。マフラーは、首に巻いているわけではなく、下にだらっと垂らしていました。

その人だけ昭和のファッションで、時代に合っていなくて痛いなーと思いました。

また、身長が高いわけでもなく(165cmくらいでした)、ロングコートが似合っていませんでした・・・。

Y.Sさん 女性 35歳

 

どこが「痛い」のか

河野:黒のロングコートを背の低い人が着ちゃったのがまず失敗ですね。とにかく体型と会ってないのはまずいです。子どもが無理して大きい服を着てるみたいな、無理した背伸びが痛い感じですね。

こういう、モードっぽいというか、決めすぎたファッションってどうです?

森井:この方、こういうファッションにあこがれがあったんだろうな、と思いますね。若い頃からテレビとかで見てて、「いつかはオレもあんなカッコイイ格好をしたい」と。

で、お店でなんとなく手に取った瞬間に、店員さんにそそのかされて買っちゃったパターンじゃないでしょうか。「身長の低い方もけっこう買ってますよ」とか言われて。

 

エレカジ流の解決策

森井:エレカジ的には、コートを着て袖を通したときに、裾が中指より下にあったら(長かったら)ロングコートと定義してます。それより長い場合は、体型のバランスとかを気にしないと、今回の方のように難易度が上がりますし、それより短ければ、身長に関係なく成立させることは可能です。

あと、これは男性女性問わず、自分の青春時代のスタイルを引きずりがちなんですよね。その頃に見たあこがれの有名人の幻影を追いかけてる感じ。

河野:わかります。いまだにバブル期の雰囲気(メイクも含め)の女性、電車で見ますから・・・

森井:無理に流行を追わなくてもいいですし、エレカジではできるだけベーシックなジャケパンスタイルを基本としてますけど、でもある程度はその時代っぽい要素を取り入れていかないと、やっぱり恥ずかしいことになるんです。かといって、今の10代のアイドルのファッションを真似しても相当痛いですし(^_^;

自分と同年代のファッションスナップ(エレカジの事例ページも参照してください)で勉強するとか、勉強する時間がなければパーソナルスタイリストと仲良くなるとか、それだけで、いろいろ刺激うけて変わるものですよ。

 

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