30-50代男性のためのパーソナルスタイリスト

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足し算しかできない男!?メニュー

足し算しかできない男!?

最終更新日:2016.06.28

服が好きで、靴も好きで、お気に入りのアイテムで揃えているのに、女子からNGを出されてしまう・・・その原因は「ファッションの足し算・引き算」だった!?

スタイリスト森井良行と、エレカジのスタイリスト養成講座卒業生の河野恵が、女子目線で男性のどんな姿が「イタい」のか、そして「イタい」と言われないための着こなしについて語ります。


今回のテーマ:「自分の好みを出し過ぎて痛い」

 

ギャップありすぎ!

10月の終わりの肌寒くなってきた頃。その日は休みだった職場の33歳の先輩(係長)が、用事があったため、職場の入り口まで私服でやってきました。

わたしはその姿を見て絶句しました。

頭の上にはサングラスをのせて、金のネックレスに手にはブレスレットをジャラ付け。

ぴったりしたTシャツにGジャン。

そしてスキニーパンツにゴツめのブーツ。

バッグは黒のスタッズ付き。

香水プンプンで、普段スーツ姿しか見たことがなかったので、衝撃的でした。

全体的にゴチャゴチャしていて、何を目指しているのか謎でした。

(M.Iさん 女性 27歳)

キメすぎて痛い係長

illustration by みやもとゆうこ

どこが「痛い」のか

森井:この男性、服好きではあると思うんですよ。服とかアクセサリーとかに興味があって、それを実践していきたい気持ちはある。

河野:でも、何かズレてる。オシャレを「自分の好きな物を着る」ことだと思ってる感じが痛いですね。

自分基準で好きなものを集めればオシャレになると思っている男性は多いと思いますが、実はそうではないということなんですよね。もちろん自分が好きになれることは大前提ですけど、「周囲に対して自分を演出できる服を着る」という視点が欲しいです。

森井:あと、先輩で係長という、ある程度尊敬されるような立場なのに、こんなにチャラいの?と思わせてしまった、ネガティブなギャップがまずいですね。もしかしたらキャバクラとかではモテるのかもしれないですけど(^_^)

この方の着こなしは、主役になるアイテムが多すぎるんですよ。お金に物を言わせて、全チームのホームランバッター集めたんだけど、結局勝てない野球チームみたいな(^_^; 勝てる(好感を持たれる)かどうかと、強い武器を持ってる(自慢のアイテムを身につけている)かどうかは別なんですよね。

河野:シャツとスキニーパンツくらいまでなら、LEONっぽいチョイ悪の方向性でなんとかなったかもしれないんですけど、いろんなアイテムを足し算しすぎて、引き算ができてない感じですね。

森井:でも、高そうなアイテムが多くてお金は持ってそうに見えるから、キャバクラではモテるかもしれない。

エレカジ流の解決策

森井:一度、素直にプロに助言もらえばいいんですよ。物を選ぶ価値基準みたいなものは持ってらっしゃると思うので、引き算の仕方だけ憶えれば、この人はうまくいく可能性が高いです。

河野:周囲の女性が「係長、その服装すごすぎ・・・」と遠回しに言っても、自分は完全武装だと思ってるので通じないですよね。

森井:逆に喜んじゃったりするかもしれませんし(^_^;

 

初デートでガッカリ・・・

3月くらいでした。同じ職場の男の人(35歳の上司)に誘われて初デートです!

普段は制服なので私服はどうなのか知らなかったんですが、現れた彼は、靴は普通のスニーカー、下はジーパン、上は丸首のTシャツにスカジャンでした!

スカジャンには背中に龍みたいな刺繍がしてありました。正直、すぐ脱いで欲しかったです。。そしてさらにゴツめのシルバーのネックレスをしていました。

時代を感じるというか、初デートでも普段のデートでもあり得ないですよね。

(R.Uさん 女性 30歳)

どこが「痛い」のか

森井:職場で出会った男女のデートとしては失敗でしたね。これ、街コンとかで会ってたら違うんですよ。街コンって参加者が多いので、周囲といかに差を付けていくかがポイントになるんですが、この二人はすでに知り合いですからね。

で、職場で会ったイメージと違うものを着てしまった男性が痛い。しかも初デートで、スカジャンという個性の強すぎるものを着ることないでしょうに・・・

編集:でもスカジャンの知名度というか、許容度って上がってるんじゃないですか? 「スカジャン=かっこいい」説って、男性側にはそれなりに強い印象がありますが・・・。

河野:でもスカジャンって普通の女子から見たら、やっぱりチンピラっぽいイメージなんですよね。イキがってるというか・・・。「スカジャン=かっこいい」と思う女性ってかなり限られるので。

森井:男って、女性が「花柄かわいい」っていう感覚って根本的にわからないんですよ。一方で、女性は男性が「この背中のドラゴンかっこいい」とか「このスカル(骸骨)かっこいい」というのが絶望的にわからない。

なので、男性の視点で「かっこいい」服を着るのは、女子ウケという面からするとよくない結果になることが多いです。

エレカジ流の解決策

森井:男性視点で「かっこいい服」は、同じ趣味の男性同士の場で着ましょう。ミリタリー物とか、ライダース物とか、アニメキャラとか、特定の趣味に偏ったファッションは決して初デートで着ちゃダメです。同じ趣味の中で出会った相手とのデートならOKですけどね。

河野:ちなみに女子でも、仲間内だけで成立する、デートには着ていかないコーディネートってあるんですよ。ファッション誌でよくある「女子会コーデ」ってそんな位置づけの着こなしだったりします。

森井:ということで、エレカジ推奨のデート向けコーディネートの実例は、このサイトの事例ページにたくさんあるので、そちらを参考にしてください。

 

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