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『毎朝、迷わない!ユニクロ&ツープライススーツの上手な使い方』 出版記念インタビュー(3)メニュー

『毎朝、迷わない!ユニクロ&ツープライススーツの上手な使い方』 出版記念インタビュー(3)

最終更新日:2018.09.07

『毎朝、迷わない!ユニクロ&ツープライススーツの上手な使い方』の出版記念著者インタビューの最終回です。今回のテーマは「ユニクロ&ツープライス服で日本のオフィスを素敵に!」です。

「オフィス服のカジュアル化」の本質

編集部:ここ10年くらい、オフィスファッションのカジュアル化が進んでますよね。

森井:そうですね、ただもうすこし踏み込んで言うと、カジュアル化というより、多様化だと思うんです。

様々な業界でITとの融合とか、複雑化が進んでますよね。たとえばフィンテックの流れで、金融系の人材とIT系の人材が同じ職場で働くみたいな状況が増えている。かたやダークスーツにネクタイの、お堅い服装で生きてきた人たちで、かたやジーパンとTシャツでパソコンとにらめっこしてる人たち。

こういうことが進んで行くと、お互いに多様性というか、それぞれの文化を受け入れていかないといけない。服装なんて文化とか生活様式そのものだったりするので、当然オフィスのドレスコードも変わってきます。

新素材系のジャケパンスタイル

撮影 西邑泰和

日本だと、震災以降の節電の影響があるので、夏場の軽装化ばかりが見えてきますけど、本来は「文化の多様性をお互いに受け入れられるか」の話なんですよね。

それは「今月までクールビズだから」「きょうはカジュアルフライデーだから」という季節の話でもなく、「きょうの夕方のミーティングは、広告クリエイティブの話を、代理店の人とするから、この服を着よう」みたいな、目的に対する服装を考えなくてはいけなくなったということです。しかもその時に、カジュアルなアイテムも含めて考える必要が出てきたわけです。

編集部:クールビズだけでも悩ましいのに、ますます難しくなりますね。

森井:昔はみんなダークスーツに白シャツ、レジメンタルタイ、みたいなワンパターンでよかったんでしょうけどね。

この環境変化に対して、世の中のお父さん達は、スーツからネクタイを外しただけのクールビズや、ゴルフファッションそのままのカジュアルフライデーを過ごしてしまっている。

スーツってネクタイも含めて成立しているので、そこから重要なアイテムを抜くと、それは「手を抜いている」って印象にしかならないんですよ。ゴルフファッションはカジュアルの範疇ではありますが、「ゴルフをするときの服」なので、仕事をするための服装としては受け入れられないですよね。

編集部:この本のなかではジャケパンスタイルを推奨していますね。

森井:ジャケットとパンツを別素材で組み合わせるジャケパンスタイルが、現時点の日本のオフィスでは最適だと考えています。ビジネス寄りにしたり、カジュアルに寄せたりという工夫もしやすいですし。

ポイントはパンツの素材ですね、ウールのスラックスと綿のチノパン、どちらを使ってもジャケパンですが、それぞれに着合わせのルールがあります。

たとえば、ユニクロのストレッチの効いたチノパンに合わせるなら、おなじくユニクロのコンフォートジャケットぐらいがバランスが取れるんですが、ウールのスラックスは素材の密度感が高いので、ジャケットに安っぽさというか、違和感が出てしまいます。

なぜユニクロ&ツープライススーツなのか

編集部:本のタイトルにも「ユニクロ」と入っていますが、なぜオフィスファッションにユニクロなんでしょう?カジュアルの印象が強いのですが・・・。

森井:男性はそもそも服にお金を掛ける習慣がないんですよね。そういう人が急にファッションの必要性に目覚めたときによくあるのが、いきなり単価の高いブランド物を揃えて失敗してしまうパターンなんです。

ブランド物には作りもデザインも凝ったものが多くて、それはそれでいいんですけれど、型紙や素材感、色がその人に合っているかどうかはまた別の話で。そこで失敗してしまうと、金額的なリスクが大きいですよね。

まずは着合わせのトレーニングする題材として、ユニクロは最適なんです。

なぜかというと、定番のアイテムを、リーズナブルに高品質で揃えてくれているからです。ユニクロはカジュアルで安物というのは10年以上前のイメージで、いまのユニクロは、オフィスにも使えるアイテムを相当豊富に揃えています。

まずはコスパのいいユニクロでいろいろ試して欲しいんです。

編集部:ユニクロのアイテムを使うポイントは?

森井:ユニクロの定番アイテムを着てダサくなるのは、まずサイズ感がおかしいパターンです。

サイズ感には、フィット(横方向)と丈(縦方向)の2つの軸があります。男性は動きやすいこと=ピッタリと考えますが、こういう選び方だとブカブカに見えがちです。逆に、ちょっと前の流行を引きずっている人だと、キツイもの=かっこいい、という感覚で、太ももやお腹が窮屈になってる場合もありますね。

本書では、ジャケット、パンツ、シャツ、コート、それぞれのサイズ感の判定基準を説明しているので参考にしていただきたいです。

編集部:同様に、なぜツープライススーツの活用を提案しているのでしょうか?

森井インタビュー03

森井:いわゆるツープライススーツとしてこの本で扱っているのは以下のお店です。

  • THE SUIT COMPANY(青山商事)
  • SUIT SELECT(コナカ)
  • P.S.FA(はるやま商事)
  • ORIHICA(AOKIホールディングス)
  • ONLY(オンリー)

15年くらい前に登場したツープライスですが、近年ユニクロと同様、品質の向上が著しいです。探せば3万円台でも高級感のあるスーツが時々出てくるんです。

あと、お直しのサービスが充実しているのがいいんです。ツープライススーツの見栄えは9割お直しで決まるといって過言ではないです。うまく行けばオーダー服に負けないレベルでサイズ感をとことん追求できますからね。お直しの調整可能範囲についても本書の中でまとめてありますので参考にしてください。

「着られる」と「似合う」の違いがわかりますか?

編集部:ちなみに、今年はZOZOSUITみたいなものも出てきましたが、どう考えていますか?

森井:通販での失敗を減らす取り組みとして非常に興味深いと考えています。ユニクロがセミオーダーのスーツを作り始めたり、ZOZOがビジネス向けアイテムに進出しはじめたり、ファッション業界もどんどん変わっていきますね。

サイズ感の話との関連で言うと、ZOZOSUITは「着られるかどうかを判断してくれる」ものであって、「似合うかどうか」を判断してくれるものではありません。先ほどご説明したように、男性はブカブカの服を快適と思いがちなので、その意味で「着られるけど似合わない服」が売れていく傾向はおそらく変わらないでしょうね。

コーディネートされた結果の良し悪しを判断するのは、買い手の問題なので、その前提の知識と経験はどこかで身につけておく必要があります。

なので、ZOZOSUITを使うにしても、お店に行くにしても、まずはこの本を読んで着合わせの基本を学んでおくことをおすすめします。


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