バーベキューにいい季節ですね。共同作業から会話が生まれたりして、異性との出会いも期待してしまいますが、さて、何を着ていくのが正解?
服のコンサルタント森井良行と、エレカジ認定スタイリストの河野恵が、女子目線で男性のどんな姿が「痛い」のか、そして「痛い」と言われないための着こなしについて語ります。
今回のテーマ:本気すぎるアウトドア
どこの部隊の方ですか?
7月上旬、友人たちとのバーベキューパーティーに現れた30代半ばの土建業の男性です。
川沿いでのバーベキューパーティーだったので、みんなアウトドアぽい動きやすい服装で来たのですが、その彼は、アウトドアというよりもサバイバルなファッションで、なんと全身迷彩服で来ました。
迷彩もファッショナブルなものではなくて、自衛隊が身につけているような本格的なものでした。ジョークで着ていると思ったら、本気だったので引きました・・・。
(Y.Tさん 女性 38歳)
illustration by みやもとゆうこ
どこが「痛い」のか
森井:全身迷彩服はさすがに見たことないですけど、いますよね、ホントにアウトドアが好きで、本気の装備で来る方。着火剤なくても火が起こせそうな(笑)。
河野:バーベキューに誘われた女性って、自然の中で食事を楽しみたいとか、たいてい立食形式なので、調理とかしながらわいわいコミュニケーションしたい、みたいな気分で行くんですよ。そこでサバイバルグッズ見せられてもねえ、と思います。
編集:それにしても迷彩服はすごいですよね。軍の払い下げ品持ってたとか、サバイバルゲーム用に買ったものがあって、他に着るものがないから着て行っちゃった、みたいな想像をするんですが。
河野:むしろ土建系なら仕事着のほうがまだマシ・・・。
森井:土建系の方は男性社会なんで、男の価値観で動いちゃうんですよね。「ジョークじゃなくて本気」というのもありうる話で、「だって川沿いで焚き火したりするんでしょ?機能性最強だよ」って考えてる。服イコール実用性・スペックで選んでるんです。
逆に、こういう方がスーツとかジャケパン着られるようになるとすごく変わります。体型ががっちりして男らしいから似合うことが多いですし、普段の職業とのギャップで魅力が増して、彼女ができたりするんですけどね。
エレカジ流の解決策
編集:BBQでの男性ファッションの正解ってどのあたりなんでしょう?
森井:率先して仕事を引き受けるために、動きやすさは重視しましょう。ジャケットよりはブルゾンですね。暑い時期ならサマージャケットではなくシャツを羽織る感じで。真夏の昼間なら上品系Tシャツもアリです。
あと、色使いは明るめを心がけましょう。自然の色合いのなかに入ることを考えて、真っ白、真っ黒は避けたほうがいいです。自然にない色なので違和感が出やすいのと、汚れが目立ちやすいので。

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